ゲーム業界での転職活動におけるAIの活用法:AI活用に向いた要素とそうではない要素の違い | ニダンジャンプ

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ゲーム業界での転職活動におけるAIの活用法:AI活用に向いた要素とそうではない要素の違い

最近ではChatGPTなどのAIを活用し、職務経歴書や自己PRなどの文章を効率的に作成する方も増えています。しかし「AI任せ」にすることで、かえってマイナス評価を受けるリスクもあります。本記事ではAIを効果的に活用する方法と、注意すべきポイントを解説します!

染谷翔|株式会社ニダンジャンプ キャリアアドバイザー
ゲーム開発業界でプランナーとして勤務した後、自転車世界一周旅行のブロガーとして数年間活動。帰国後にUnity JapanでUnite Tokyoをはじめとする各種イベント業務のディレクションや運営、Unityユースクリエイターカップ(旧インターハイ)の企画立ち上げや運営等に携わる。2023年に株式会社ニダンジャンプ創設に関わりWebサイトを立ち上げ、サイト運営、求職者の転職サポート等で活動中。

AIを「たたき台」として活用しよう

AIを使い、自然な日本語文を生成することができます。

依頼の例:

以下の内容をもとに、職務経歴書の自己PR文を作ってください。

「ゲーム業界で背景モデリングに3年間従事してきました。Unreal EngineやUnityを使った業務経験があり、スマートフォンゲームの最適化にも取り組みました。」



以下は、あなたのご経験に基づいた職務経歴書用の自己PR文の例です。読み手に実務力や強みが伝わるよう、具体性とアピールポイントを盛り込んでいます:

【自己PR】
背景モデリングアーティストとしてゲーム業界で3年間の実務経験があり、Unreal EngineおよびUnityを使用したスマートフォンゲーム開発に携わってまいりました。ハイエンドなビジュアル表現とパフォーマンスの両立を意識し、ポリゴン数やテクスチャサイズの調整、ドローコールの削減など、最適化に積極的に取り組んできました。また、仕様に沿った効率的なモデリングだけでなく、レベルデザインやライティングとの整合性を意識した空間演出にも注力し、プレイヤー体験の向上に貢献してきました。チームとの連携を大切にしながら、工程管理や仕様調整にも柔軟に対応する姿勢を評価いただいております。今後は、これまでの経験を活かしつつ、より高品質なビジュアルと快適なプレイ環境を両立できる背景表現を追求し、プロジェクトのクオリティ向上に貢献したいと考えております。

おお、すごい!適当に指示しただけでもAI先生がそれらしい文章に仕上げてくれましたね。

このように、自分の経験や成果を簡潔に入力するだけで、読みやすく整った文章が生成されます。一方で、事実と違う点や嘘の情報が含まれていたり、日本語として違和感のある箇所が生成されることも。

また一見きれいな文章ではありますが、いかにもAI生成しましたという印象も受けます。生成された文章を手直しするとしたら、どういう点に注意するのがいいのでしょうか?

AIに向いた作業は「事実の列挙とまとめ」

採用側からすると、スキルや経歴といった事実の列挙やまとめはAIの文章生成を頼っていても(事実に即していれば)問題視することはないでしょう。

しかし求職者が意思を持って応募・提出する職務経歴書は、いわば「求人に対する求職者からの回答」です。それが事実に即していても、求人に掲載されている業務内容や応募条件に対してピントのずれた内容になっていたら、企業からすると眉をひそめるものとして映ってしまいます。

・応募先の求人が求めるスキルや経歴と噛み合っていない
・個性がなく、誰にでも当てはまりそうな文面
・採用側から見て、自社に入って何がしたいか、どう貢献したいかが感じられない

採用担当者は日常的に多くの経歴書を目にしているため、ありきたりな表現や、求人にマッチしていないスキルや職歴が目立つ経歴書は「自社の求人に対して誠実に対応していない」「闇雲に応募しているだけ」と印象を悪くしてしまう恐れがあります。

これはAIに限らず、自分で文章を書いた場合でも気をつけるべきポイントです。

応募先に合わせて「カスタマイズ」することが重要

AI生成の文章を元に、応募先の求人に合わせて文面を調整しましょう。

◆募集要項に沿って説明の優先順位を整理する
業務内容や応募資格に関連する要素を優先して記載しましょう。関連性の薄い要素は記載順を後にしたり、文章のボリュームを小さく、または割愛して伝えたい情報を絞りましょう。

◆専門用語を含める
実際に熟知している・経験の深い機能やツールの名前、開発用語などを適切に織り交ぜると、スキルや経験に説得力が出ます。あなたに実際にどれだけの経験・知見があるかまではAIも正確に判断できないので、自分の言葉で調整を加えた方がいいでしょう。

◆自分の経験と企業ニーズを結びつける/開発タイトルに言及する
「スマートフォン向けの最適化対応経験は、貴社のタイトル『星屑のオラクル』のようなリアルタイム性の高いゲームでも即戦力になると考えております」「貴社の開発した『流星のレガリア』のグラフィック表現の美麗さは素晴らしく、どう表現しているのかも興味があります。自身のリアルタイム描画のスキルが活かせると感じました」のように、ご自身の経験や得意分野が貢献できることを伝えましょう。

タイトル名まで限定しなくとも、求人の業務内容や応募資格に合致する経験やスキルを記載するのが基本です。

動機やモチベーションは自分の言葉で

「なぜ自社を選んだのか」「今後どんな仕事に挑戦したいのか」といった動機やモチベーションの説明は、なるべく自分の言葉で文章にしましょう。

スキルや実績といった事実の列挙ではなく「志望動機」や「キャリアの展望」といった本人の意思やエモーショナルな部分をAIに任せてしまうのは危険です。以下のような印象を与えてしまうことがあります。

  • 主体性がなく、自分の考えを持っていない

  • 自身の動機や信念、今後のキャリアプランについてこだわりや意思がない

  • チームでの議論やクリエイティブな問題解決に不向き

少し未熟な文章だったとしても不自然ではありません。自分の言葉で形にすることで、血の通った文章を目指しましょう。

まとめ:AIを「効率化ツール」として活用し、自分の言葉で仕上げよう

職務経歴書をゼロから書き始める際、AIの活用は大きな助けとなります。ただし、AIに書かせた文章はあくまで「たたき台」。最終的には自分の言葉で文章を作ることが大切です。 ご自身の経験と、応募先となる求人のニーズを結びつけた内容に仕上げ、あなた自身の魅力を最大限に伝える資料づくりを目指しましょう。